「川内の家」ニュース 5号 2014/5/2

原発事故時、避難路は車のすれ違い不可能
川内市は住民の安全を守る気があるか?


川内原発が事故を起こした時、ちゃんと避難できるかどうかは、住民の「命」の問題です。ところが川内市長は「原発再稼働に同意するつもり」と言う一方、まともな避難計画も立てていません。それどころか、実際に避難は困難という事例がたくさんあります。

県道は大渋滞、山越え避難も無理
地域で「川内の家ニュース」を配布中、城地区の女性が「何とかして欲しい」と訴えました。

「川内川沿いの県道3号線は、事故時、大渋滞で逃げ切れない。山越えの市道を使うしかないが、道が崩れて車がすれ違いできない。市になんど言っても直してくれない」――と言うのです。実際に市道を走ってみると、アスファルト舗装は山側からの流水でえぐられ、反対側は崖です。軽自動車どうしでもすれ違い不能、避難が無理であることが判りました。

川内市の住民を守る「本気度」が疑われても仕方がありません。

渋滞中、車の中でも放射能は防げない
それでは県道を避難する人はどうでしょうか? 高江地区のインターから橋を通って車で北に逃げることになりますが、大渋滞は必至です。そのとき車の「放射線防護係数」はゼロとされています(アメリカ環境保護庁の「指針」)。

つまり何時間もの渋滞中、100%の放射能を浴び続けるということです。

しかも住民全体が車を持っている、運転できる、とは限りません。高江地区の男性は、「徒歩で避難することになるが、高速道路だから橋には歩道がない」――と話していました。

「ぶじ避難可能か」、と市長に問い合わせを
車でも徒歩でも、避難は「放射能地獄」に変わりありません。避難後、何年にもわたる「避難生活」の大変さ――生活苦や一家離散などは、福島の例を見れば判ります。しかし安全に避難できるかどうかも疑わしい。市長に「再稼働して本当に安全か」、と質問しましょう。

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