「川内の家」ニュース 4号 2014/4/26

「避難は、生活と人権を破壊する」
川内市で井戸川さん(前双葉町長)が講演


井戸川克隆さんの講演会は、川内市内で大きな反響を呼びました。会場の国際交流センターは川内駅から徒歩30分の不便さですが、70人以上の方々が参加。皆がスライドを使ったお話に聞き入り、質疑応答も活発でした。

避難はしても、生活が壊れた福島の人達
福島県・双葉町の人口は、原発事故前で約7000人。地震被害を免れた山道2本を使い、住民は自家用車で避難しましたが、渋滞で8時間にわたり被ばくを余儀なくされました。井戸川町長は放射能を避け、1000人以上を率いて埼玉県の高校に避難したことで有名です。

井戸川さんの持論は、「避難は不可能だ」ということ。それは避難自体が困難と危険を伴うだけでなく、その後の避難生活の継続に無理があるからです。人権が無視され、東電は責任をとらず、補償は値切られ、町民はバラバラになる・・・。原子力発電所こそが、川内の地から「避難」すべきだ、と主張されていました。

鹿児島県でも「再稼働反対」が多数派
「川内の家」ニュースを配布しながら、川内川の南の方々の声を聞きました。「川沿いの県道は渋滞で逃げられない」。「山越えの道を使うしかないが、崩落などで車がすれ違えないのに、市は道を直してくれない」。「原発で経済が潤うと市長は言うが、命が大事。もう潤わなくてもいい」――というご意見でした。

『朝日新聞』(4月22日 鹿児島版)は、川内原発の再稼働について、アンケート結果を掲載しています。
3回の選挙時の調査で「再稼働反対」の世論は増え続け、今回、「賛成」の1.65倍に達しました。「賛成」は前回の4分の3に減りました。「反対」が圧倒的な多数派です。自信をもって「再稼働反対」と言いましょう。

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