「川内の家」ニュース 3号 2014/4/19

原発事故の放射能から、逃げ切れるのか?
おざなりな避難計画をチェックしましょう

4月6日、川内原発をのぞむ久美崎の海岸から、色とりどりの500個の風船が空に放たれました。風船はすぐにいちき串木野市に落下、数時間後には鹿児島市にも到着しました。
このルートは実は、川内原発5キロ圏内の住民の原発事故時の避難経路とほぼ一致しています。住民は、放射能を追いかけて避難する――こんなこと、あり得ません。

住民の安全問題を投げ出した規制委員会
原子力規制委員会は、当初、「原発の安全審査と住民避難計画は車の両輪」と言っていました。ところが最近は、「安全確保は電力会社の責任、避難計画は自治体の責任」と、重要な課題を投げ出しています。

質問への答えはこうです。
「事故は起こる可能性がある。起こる/起こらないは、電力会社の努力による」――。まったく無責任です。

マル投げされた自治体には、ヒト・モノ・カネがありません。原発近くの自治体の避難計画はあったとしても、住民を受け入れる自治体では、計画や態勢はまだ全く不十分です。

市役所に、防災計画を問い合せよう
本当に住民の安全を守る計画、態勢になっているのか、市役所や県庁に問い合せましょう。

計画が不完全、防災訓練の実態がおざなりなら、「私たちは避難しない。原発が無くなれば、事故は起こらない」、と言いましょう。避難は、福島を見てわかるように、生活を破壊します。

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