dot. 週刊朝日 2013年6月21日号
安倍首相の活発な「原発セールス」 危険な舞台裏
http://dot.asahi.com/wa/2013061200015.html

(中略)野中広務元官房長官も、「原子力のトップセールスマンのようなことをやるのは、アジアの周辺諸国の平和を保つためにたいへん恐ろしい」と、苦言を呈した。

 加えて、原発輸出によって潤うはずの財界からも、「成長戦略で掲げたインフラ輸出の実績をあげて、人気取りをしたいのでしょう。軽いし、無責任ですよ」(財界の長老)という声が漏れるし、安倍首相に近い議員ですら、「原発の再稼働問題が決着せず、東京電力の福島第一原発事故についても、まだまだこれからなのに、輸出までするのはどうかな」と口にするのだ。(中略)

 なにしろ、福島第一原発の事故は原因の特定どころか、いまだに放射能をまき散らす。事故で避難を指示された約16万人のうち、まだ1万人以上が東京電力に損害賠償の請求をしていない。安全神話が根底から吹っ飛び、「危険」だと思われている原発を輸出していいのか、という思いだろう。(中略)

 こんな「危険」なセールスを進める安倍政権には、成長戦略の実績づくりとは別の狙いがあると言うのは、元経産官僚の古賀茂明氏だ。「原発輸出の裏にはもんじゅを含む核燃料サイクルの推進、そして日本の原発再稼働の切り札にしたいという思惑が隠されています」。

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