5月14日、伊方原子力規制事務所へ申し入れを行いました
参加者は、以下の5団体と個人、あわせて14名でした。
八幡浜・原発から子どもを守る女の会、伊方原発反対八西連絡協議会、原発さよなら四国ネットワーク、伊方原発50km圏内住民有志の会、再稼働阻止全国ネットワーク「伊方の家」。
この申入れは、地元の愛媛新聞と、毎日新聞の愛媛版で取り上げられました。
新聞記事 >> 愛媛新聞(5/15):脱原発県内5団体 伊方の再稼働を認めぬよう要請 |毎日新聞(5/15):『川内原発再稼働反対を申し入れ 規制委に市民団体
要請書
2014年5月14日
原子力規制委員会田中俊一委員長殿
八幡浜・原発から子どもを守る女の会
代表 斉間淳子
代表 斉間淳子
私は伊方原発から10キロの地に住んでいます。
原発は、たとえ事故を起こさなくても、日々放射能を垂れ流しながら動いているのです。原発の直ぐ傍で生活する私たち住民は低線量の内部被ばくを余儀なくされる人生を送ってきました。この原発からの放射能を浴びながら、私は子育てをし、年老いた親を見送ってきました。みかんを実らせる豊かな大地と魚をはぐくむ美しい海を目前にしながら、「原子力は国策である」という国のやり方に翻弄され、自然と生命と子どもたちの未来を犠牲にして生きてきました。福島原発の恐るべき原発災害は決して想定外ではありません。人災です。
かつて伊方原発設置許可取り消し裁判の中で、福島で起きた全てのことについて伊方の原告たちは克明に予測し、証言しています。
次は伊方かもしれない、故郷を失うのは私であり、子どもたちであり、孫かもしれないという不安は日々大きくなっています。たとえ、どのような安全対策を講じようとも核は人類とは共存できないということをチェルノブイリが、福島が証明したではありませんか。
貧しい限界集落の過疎地にしか原発は建設されません。本当に安全ならば、電気をふんだんに使う大都会に建設されるべきです。貧しい過疎地に住む私たちを犠牲にしないで下さい。私たちはモルモットではありません。
1号機は36年、2号機は31年経ち、老朽化しています。3号機は猛毒のMOX燃料を使いプルサーマル運転が強行されました。原子炉は中性子線を浴びて、金属が脆くなっています。緊急時の冷却などで破壊に至る危険は高まっています。
また、伊方原発から6キロの沖合には、世界で有数の活断層である中央構造線が横たわっているのです。南海トラフの巨大地震が近い将来必ず起こるといわれ続けています。私たちは何処へどうやって逃げればいいのでしょうか。
幸いなことに2012年4月から定期検査のため伊方の3基の原発は止まっています。しかし、原発がある限り、私たちの平穏な生活は訪れません。どうか、3基の原発を廃炉にしてください。子どもや孫たちに負の遺産を残さないで下さい。これ以上行き場のない使用済み核燃料を増やさないで下さい。子どもたちの未来のために、再稼働を決して許さないで下さい。