「伊方の家」通信 ─今日の伊方・地震と原発─ 2014/3/14

 今日(3月14日)の午前2時過ぎに突然、大きな地震があり、激しい揺れに目を覚ました。震源地は伊方と上関の間、伊予灘の中央部ということであり、中央構造線のすぐ脇であったとのこと、それ故、広い範囲にわたって激しく揺れたようだ。西予市で5強、八幡浜や伊方は5弱であった。揺れが収まると、すぐに伊方原発はどうだったか、何も生じてはいないだろうかということが頭をよぎった。

 首都圏にいたときはしょっちゅ揺れを経験してきたが、こちらにきてからは全くそういうことのない中で、いきなりであっただけに本当に驚かされた。近くに中央構造線が走り、また南海トラフによる大地震の切迫性が指摘されている中で、伊方原発再稼働の危険性を訴えてきたが、今日はそのことを身をもって実感させられた。

 昼から半島へ車での街宣に3名で出かけた。朝のうちに車の屋根にスピーカーをセット、本格的に街宣車の気分である。半島の中央部の3地域をまわり、あるいはゆっくりと車で流しながら、あるいはところどころ車を止めて、訴えてまわった。今日の深夜の地震のこと、これから起こりうる地震のこと、地震と原発事故のこと、3・11のこと、福島のこと、放射能と被曝のこと、そして19日の伊方町での井戸川さんの講演会のことを、自身の実感をこめながら穏やかに訴えてまわった。

 街宣していると、家から道路に出てきてじっと聞き入って下さる方が何人もおられ。多くの人が深夜の激しい揺れに目を覚まし、伊方原発のことを考え、3・11を思い起こしたに違いない。あるところでは、私たちがひとしきり終えて帰ろうとすると、年配の男性が手を振りながらやってきて「あんたたちのいっていることにワシは大賛成じゃ。もっと言ってくれ、どんどん中の方に入って行ってガンガン言ってくれ。」とおっしゃって、感激の握手をした。

 私たちは感激しながら、アピール活動をさらに、さらに続けていった。今日も空は青く晴れ渡り、海はエメラルド色に澄み渡り、山々は春の訪れを感じさせるように新たな息吹が芽生えている。棄民とふるさと・自然破壊の原発再稼働に反対して、半島に生きる人々の命と安全を守り、ふるさとと自然を守り、人々の生の営みを新たに紡いでいく運動は着実に広がっていくに違いない。                   (Y・T)

日本気象協会HPより
発生時刻 2014年3月14日 2時6分頃
震源地: 伊予灘   最大震度: 震度5強

気象庁HPより(震源の深さ約80km)

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